日本古来の草木染めの世界 染司よしおか ドキュメンタリー映画 『紫』 試写会
蘇方 (赤)、印度茜 (赤)、楊梅に印度茜 (橙)、楊梅 (黄)、刈安に蓼藍 (緑)、蓼藍 (青)、紫根 (紫)・・・ 目が覚めるような美しい色彩。
染司よしおかさんのドキュメンタリー映画 『紫』 試写会 + 吉岡幸雄さんの講演会チケットが手に入り、東京国立近代美術館へ。
染司よしおかさんを初めて知ったのは5年前。 草木染めの鮮やかな色彩と、少し日本離れした小物のデザインセンスがとても印象的でした。
「昔の方法だから草木染めをしてるんやないんです。綺麗だから、感動して、挑戦しているのです」
「人間というのは、地球の中の一員である。有難く使わせていただく、という精神性がないとだめ。」
「昔できていたのだから、今できないことないだろうと思うのだけど、できない。そういう自然や先人に対する畏怖、畏敬の念、、」
「藍を育てるのも大変で、こうして周囲の人に大変な苦労をかけて、助けていただいて、それで作らせていただいている。そういう仕事です。」
福田伝士さんの仕事、吉岡幸雄さんの言葉、すべてが心にすぅっと入ってくるようでした。
手つかずの自然という言葉もありますが、畏怖、畏敬の念を抱きながら、人が自然に手を加え創出する美しい世界の魅力は、計り知れない。
再び人は自然に返し、また自然の恩恵を受けていく相互の世界。 私に何ができるのだろう、と改めて考えさせられました。
Data
上映予定 >>>HP
2011年12月17日(土)~23日(金) シネマ5(大分県大分市)
2012年1月7日(土)~8日(日) 金沢21世紀美術館 シアター21
2012年2月4日(土)~5日(日) 青森県立美術館 シアター
予告編 >>>Movie
染司よしおか 075-525-2580 京都市東山区新門前通大和大路(縄手通)東入ル
*東大寺お水取り(修二会)の椿の造り花の紅花染和紙、薬師寺花会式の造り花の紫根染和紙、石清水八幡宮放生会の「花神撰」を植物染で奉納。
*奈良薬師寺の玄奘(げんじょう)三蔵会大祭での伎楽(ぎがく)装束、奈良東大寺の伎楽装束を制作。
*伎楽は現在、獅子舞のみが残り親しまれている。