隠岐の海、境港の海 レンブラント光線 ごはん屋 漁火でカニまるごと丼
忘れられない海の想い出。
ちょうど2年前、初めて訪ねた隠岐。 山もそうですが、海でも、島でも、太陽はいつ顔を出すかわからない。 厚い雲に覆われる冬の日本海。
この日もほんの一瞬、太陽はレンブラント光線(Angel Ladder)という姿で、鉛色の海を美しく照らしました。 光を追うのなら諦めてはいけない。
夜になれば、イカ釣り船が明るく照らす隠岐の海。 あまり知られていないけれど、人口が少なくて美しいままの海に育つ蟹や牡蠣は、絶品。
離島に市場はないから、近海で上物が獲れても境港に卸さなければ商いにならない。かかる時間、かかる燃料、落ちる鮮度、買い取られる値段。
こうしたループがCAS冷凍という技術によって変わり始めたのは約4年前。 獲れたての牡蠣やイカが、そのままの味わいで都内へ直送される。
イカ釣り船に乗って獲れたてのイカも味わいましたが、CAS冷凍を解凍した岩牡蠣やイカ丼の味に驚いたこと、今も鮮明に覚えています。
海を渡って境港へ。鬼太郎ロードを歩きながら、タクシー会社の方からお店情報を収集し、遅いお昼は "ごはん屋 漁火(いさりび)" に決定。
漁火は、ちょっと知られた名店。 「テレビに出たと言っても食べてみないと…」と口にした、カニまるごと丼の美味しさに、一同衝撃!
このカニ丼、カニをほじり出すという作業がいっさい必要ないのです。その上、濃厚なカニ味噌のトッピング。これで1,500円だなんて…(感涙)
こんなにお世話になったのだから、氏神様にもご挨拶をしなければ。 美保神社で、感謝の祈り。 ゆっくりと暮れてゆく空。
ふと振り返ると、対岸の建物が黄金色に輝いています。 帰る間際に現われた、眩いレンブラント光線(Angel Ladder)。
太陽はいつ顔を出すかわからない。 その瞬間を逃さないよう密かに準備していると、嬉しい偶然は突然訪れる。
神様の声は聞こえなかったけれど、帰る前にそう教わったような気がしました。 海を眺めながら空港へ。 今度は、春の隠岐へ渡りたい。
Data
隠岐CAS冷凍 岩牡蠣の島風便はこちら>>> 島風便
ごはん屋 漁火(いさりび) 0859-42-6039 鳥取県境港市上道町2075-4